こんにちは!ネコ編集長です!
この記事を見てくださっているみなさんは、宅建士試験の受験を検討されていたり、宅建士試験の難易度について知りたいと思っているのではないでしょうか?。
宅建は日本の難関国家資格の一つです。
そこで今回は、独学で宅建に合格した経験のあるネコ編集長が、宅建士試験の難易度を解説いたします!
このブログは
宅建士試験受験を検討されている方
初めて宅建士試験に挑戦される方
宅建士試験の難易度を知りたい方
におすすめです!
宅建士試験の概要
宅建士試験は、例年約20万人が受験する国家試験です。
合格率は15%~17%程度で推移しており、2023年度(令和5年度)の合格率は17.2%でした。
5-6人に一人しか受からないと考えると、宅建士試験は決して簡単な試験ではありません。
2023年度の合格点は50点満点中36点で、合格基準点は年度ごとに変動しています。
年度 | 合格率 | 合格点 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|---|
令和5年度(2023) | 17.2% | 36点 | 233,276人 | 40,025人 |
令和4年度(2022) | 17.0% | 36点 | 226,048人 | 38,525人 |
令和3年度(12月) | 15.6% | 34点 | 24,965人 | 3,892人 |
令和3年度(10月) | 17.9% | 34点 | 209,749人 | 37,579人 |
令和2年度(12月) | 13.1% | 36点 | 35,261人 | 4,610人 |
令和2年度(10月) | 17.6% | 38点 | 168,989人 | 29,728人 |
令和元年度(2019) | 17.0% | 35点 | 220,797人 | 37,481人 |
試験は年に一度、10月の第3日曜日に実施され、4肢択一のマークシート方式で全50問出題されます。
また、受験制限がほとんどありません。
記述試験や口述試験がないため、試験対策は主に選択問題に対するものとなります。
この試験形式に加えて、特に不動産業界だけでなく金融や建設業界からもニーズが高いことが、毎年多くの受験者を集める要因となっています。
宅建士試験の難易度 勉強時間を他の資格との比較
ここでは、宅建士の難易度を他の主要な資格やTOEICスコアの取得に必要な勉強時間と比較し、独自のランキング形式で紹介します。
宅建士試験はちょうど真ん中あたりに位置していますね。
そのため、簡単な試験ではありませんがしっかり対策をすれば受かる試験です。
Rank | 資格名 | 合格率 | 勉強時間目安 |
---|---|---|---|
1位 | 弁護士(司法予備試験) | 4~5% | 約3,000~8,000時間参考 |
2位 | 司法書士 | 4~5% | 約3,000時間参考 |
3位 | 不動産鑑定士 | 5%前後 | 約2,000~3,700時間参考 |
4位 | 公認会計士 | 8~10% | 約2,500~3,500時間参考 |
5位 | 弁理士 | 7~8% | 約2,000~3,000時間参考 |
6位 | TOEIC 900点 | – | 約1,550時間参考 |
7位 | 社会保険労務士(社労士) | 6~7% | 約1,000時間参考 |
8位 | 行政書士 | 10~15% | 約800時間参考 |
9位 | TOEIC 800点 | – | 約500~800時間参考 |
10位 | マンション管理士 | 8~9% | 約500時間参考 |
11位 | 宅地建物取引士(宅建士) | 15~17% | 約300~500時間 |
12位 | TOEIC 700点 | – | 約200~700時間参考 |
13位 | 簿記2級 | 15~30% | 約300~350時間参考 |
14位 | 管理業務主任者 | 20~23% | 約300時間参考 |
15位 | ファイナンシャルプランナー(2級FP) | 40~50% | 約150~300時間参考 |
16位 | 基本情報技術者試験(FE) | 20~25% | 約200時間参考 |
17位 | 電気工事士(第二種) | 30~40% | 約200時間参考 |
18位 | 簿記3級 | 40~50% | 約80~100時間参考 |
19位 | ITパスポート(iパス) | 50%以上 | 約150時間参考 |
20位 | ファイナンシャルプランナー(3級FP) | 60~80% | 約80~150時間参考 |
宅建士の難易度 勉強時間を大学受験と比較
宅建の難易度は大学受験と比べてどうでしょうか?
先ほどと同様に、大学受験の勉強時間をもとに著者が独自に作成しました。
実際には、受験される方の環境や志望学科によって異なるため、わかりやすさのため大まかに表現していることをご容赦ください。
資格名 | 勉強時間目安 | 大学 | 大学受験に必要とされている勉強時間 |
---|---|---|---|
弁護士(司法予備試験) | 約3,000~8,000時間参考 | 東京大学 京都大学 | 3,500~4,000時間 3,500~4,000時間参考 |
司法書士 | 約3,000時間参考 | ||
不動産鑑定士 | 約2,000~3,700時間参考 | 慶應義塾大学 早稲田大学 | 3,000時間参考 |
公認会計士 | 約2,500~3,500時間参考 | ||
弁理士 | 約2,000~3,000時間参考 | 青山学院大学 関西大学 | 1,500~2,500時間参考 1,500~2,500時間参考 |
TOEIC 900点 | 約1,550時間参考 | ||
社会保険労務士(社労士) | 約1,000時間参考 | 日本大学 東洋大学 近畿大学 | 1,000~2,000時間参考 1,000~2,000時間参考 1,000~2,000時間参考 |
行政書士 | 約800時間参考 | ||
TOEIC 800点 | 約500~800時間 参考 | ||
マンション管理士 | 約500時間参考 | ||
宅地建物取引士(宅建士) | 約300~500時間 | ||
TOEIC 700点 | 約200~700時間参考 | ||
簿記2級 | 約300~350時間参考 | ||
管理業務主任者 | 約300時間参考 | ||
ファイナンシャルプランナー (2級FP) | 約150~300時間参考 | ||
基本情報技術者試験(FE) | 約200時間参考 | ||
電気工事士(第二種) | 約200時間参考 | ||
簿記3級 | 約80~100時間参考 | ||
ITパスポート(iパス) | 約150時間参考 | ||
ファイナンシャルプランナー (3級FP) | 約80~150時間参考 |
宅建士試験の難易度 試験が簡単でない理由
宅建士試験の合格率が15~17%と低く難易度が高い理由には、いくつかの要因が考えられます。
主な理由として挙げられるのは、勉強時間の確保の難しさ、受験者層の幅広さ、出題範囲の広さ、です。
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
勉強時間の確保の難しさ
宅建試験は一般に300~500時間必要とされています。
この時間を確保するのは、普通に暮らしていればかなり難しいです。
300~500時間は、どの程度の長さなのでしょうか?
実は皆さんが思っているよりも長い時間です!!
300~500時間は「愛の不時着」何回分?
突然ですが皆さん、300~500時間は、韓国ドラマの「愛の不時着」何周分だと思いますか?
・・・
正解は、12.5周~20周です。
愛の不時着は、全16話、22時間43分だそうです。(愛の不時着は全何話?より)
結構見ごたえがあるなと思っていたら、全話合わせるとほぼ1日(約24時間)あるんですね!
ですので、300~500時間は、愛の不時着全16話の12.5周~20周分くらいあるんです!!!
毎日1話見ても、ちょうど1年で20周くらいです!
愛の不時着がよほど好きな方でも、20周した方はいらっしゃらないのではないでしょうか!!!
20回同じドラマを見たら、セリフほとんど覚えてしまいそうですよね…
それくらい、300~500時間は長い時間なんです!!!
受験者層の幅広さ
宅建士試験は、学歴や年齢に関わらず、誰でも受験できる国家試験です。
そのため、宅建士試験の受験者層は非常に多様であり、主に不動産業界に従事している社会人から、学生や他業種の社会人まで幅広い層が受験しています。
出題範囲の広さ
もう一つの大きな要因は、試験の出題範囲が非常に広いことです。
宅建士試験では、不動産取引に必要な法律や規制、さらに不動産に関する実務的な知識まで幅広く問われます。
具体的な出題範囲は以下の通りです。
科目 | 出題数 | 主な内容 |
---|---|---|
民法等 | 14問 | 民法、借地借家法、不動産登記法、区分所有法など、不動産取引に関連する法的知識を問う科目。 特に民法は範囲が広く、初心者には取り付きにくい部分が多い。 |
宅建業法 | 20問 | 宅建士の業務に直結する法律で、最も重要な科目。 取引における重要事項説明や業務上のルールに関する知識が問われる。出題数も多く、得点源となりやすい。 |
法令上の制限 | 8問 | 都市計画法、建築基準法、農地法など、土地や建物の利用に関する法律。 住みやすい街づくりや安全な家づくりを規制する法律についての知識が問われる。 |
その他関連知識 | 8問 | 不動産にまつわる税法(固定資産税、相続税など)や、統計、住宅ローン、土地・建物の安全性に関する知識が出題される。 年によって難易度にばらつきがある。 |
このように、出題範囲は法律分野に限らず、不動産に関わる幅広い分野にわたるため、幅広い知識をバランスよく学習する必要があります。
特に、民法や宅建業法などの法律系科目では、ただ暗記するだけではなく、事例問題を解けるように理解を深めることが重要です。
また、法令上の制限やその他関連知識では、法律の条文そのものを理解するだけでなく、実際にどのように適用されるのかを把握しておく必要があります。
まとめ
今回は宅建士試験の難易度を、勉強時間をもとにその他の試験との比較や、難しい理由お伝えしました。
500時間の勉強で取得できる資格は、油断すると落ちてしまいますので、しっかり準備して挑みたいですね。