皆さんこんにちは!ネコ編集長です!
皆さんは宅建の効率の良い勉強法を探してらっしゃいますか?
今回は、宅建士試験対策の効率の良い分野別勉強法をご紹介します!
このブログでは試験内容、出題範囲、分野別の効率の良い勉強法が、わかります。
この記事は
ゼロから宅建の準備を始める方
初めて宅建を受験される方
独学で宅建に挑む方
におすすめです。
宅建って何?
「宅建」とは「宅地建物取引士資格」の略称です。
正確には、「宅建士」が「宅地建物取引士」の略称です。
そのため、「宅地建物取引士資格」を「宅建」と呼んだり、「宅地建物取引士試験」を「宅建士試験」と呼んだりします。
宅地建物取引士は、不動産売買や賃貸契約などに関わる専門的な知識を持ち、取引が適正に行われるようサポートする役割を担う国家資格です。
家や土地を買ったり売ったりする際に必要な知識を持っていることを証明する資格で、不動産業界では非常に重要な役割を果たします。
宅建士試験の形式・スケジュール
宅建士試験は、四肢択一のマークシート方式で行われます。
全50問が出題され、各問題は1点配点で、合計50点満点です。
スケジュールは以下の通りです。
- 申込:7月上旬~下旬
- 試験日:10月第3週の日曜日
- 合格発表:11月下旬
宅建士試験は例年10月の第3週の日曜日に全国で一斉に実施されます。
試験の申込期間は例年7月上旬から7月下旬までで、オンライン申し込みも可能です。
試験結果は11月下旬に発表され、合格者には宅建士資格登録が行われます。
宅建士試験の試験内容、出題分野
宅建士試験の試験内容は大きく分けて次の5つの分野に分かれます。
科目 | 問題数 | 問題番号 |
---|---|---|
権利関係 | 14問 | 問1~14 |
宅建業法 | 20問 | 問26~45 |
法令上の制限 | 8問 | 問15~22 |
税その他 | 3問 | 問23~25 |
5問免除科目 | 5問 | 問46~50 |
- 権利関係(14問):不動産に関わる民法や借地借家法、区分所有法などが含まれます。
- 宅建業法(20問):宅建業法の規則や義務についての知識が必要です。
- 法令上の制限(8問):都市計画法や建築基準法など、土地や建物の取引に関する法令が問われます。
- 税・その他(3問):不動産に関わる税金やその他の法律的な側面が問われます。
- 5問免除科目(5問):統計などが問われます。要件を満たすものは免除されます。
宅建士試験の効率的な分野別の勉強方法
この章では、分野別の勉強方法と重点学習分野についてお話しします。
宅建士試験の重点学習分野と目標点数
宅建士試験は「宅建業法」が重点学習分野です。
宅建業法で9割-満点を目指したいです。
理想的な得点は下の分布です。
分野 | 目標点 | 問題数 |
---|---|---|
権利関係 | 6点 | 14問 |
宅建業法 | 18点 | 20問 |
法令上の制限 | 5点 | 8問 |
税その他 | 2点 | 3問 |
5問免除 | 4点 | 5問 |
合計 | 35点 | 50問 |
ギリギリ受かるレベルですが、伝えたいことは、「宅建業法で9割-満点を目指したい」ということです。
権利関係が苦手でも、まず宅建業法の点数を上げることが先決です。
宅建業法が満点で、5問免除が満点なら、権利関係、法令上の制限で合わせて10点取れば合格圏です。
なんだか可能性が見えてきますね。
宅建士試験の効率的な学習の順番
宅建の勉強では、学習の順番が重要です。
まずは「宅建業法」から始めるのがおすすめです。
その後、「法令上の制限」「税その他」「権利関係」と続けて学習しましょう。
宅建士試験各分野の効率的な勉強方法
宅建業法の勉強方法
先ほど述べましたが、宅建士試験は「宅建業法」が重点学習分野です。
宅建業法で9割-満点を目指したいところです。
条文は少ないですが、出題数は多く、本気で9割~満点を狙うことが可能です。
隅々まで学習しましょう。
学習すれば自然と点数が上がってきますので、まずは宅建業法で調子をつかんでいきましょう。
しっかりと時間をかけて攻略することが必要です。
権利関係の勉強方法
権利関係は「民法」「借地借家法」「不動産登記法」「建物区分所有法」が出題されます。
中でも民法は条文数も多くフォローしなければならないことがたくさんあるため、難易度が高いと言われます。
権利関係で落としてはいけない部分は、下の範囲です。
- 借地借家法
- 不動産登記法
- 建物区分所有法
- 抵当権
これらは、必ず出題されますし、暗記で乗り切ることができます。
特に借地借家法は毎年2問程度出題されるので、得意にすべきです!
まずは上の範囲を落とさない勉強をしましょう。
難易度は高いですが、少々わからないところがあっても飛ばしながらでもいいですので、終わらせる、ということを意識しながら学習しましょう。
勉強のコツは、登場人物を図にすることです。
法令上の制限の勉強方法
法令上の制限は、「都市計画法」「建築基準法」「農地法」「国土利用計画法」「宅地造成等規制法」「土地区画整理法」等です。
法令上の制限の注意点は、「建築基準法をやりすぎない」です。
この中で、建築基準法は、学習範囲が広いわりに、試験当日に見たことのないような問題が出題されることがあります。
ですので、まずは建築基準法以外の法令を得意にしましょう。
特に「都市計画法」「農地法」は毎年出題される頻出分野なので、落とさないようにしたいです。
税・その他の勉強方法
国税、地方税、その他(地価公示法、不動産鑑定評価基準)から出題されます。
頻出の税法は限られているので、ポイントを絞って学習しましょう。
その他(地価公示法、不動産鑑定評価基準)は、地価公示法と不動産鑑定評価基準が一年おきに交互に出題されています。
来年度の試験が必ずしもそうなるとは言い切れませんが、時間がなければ片方だけ勉強するのも一つの手でしょう。
この分野は、理解を深めるというよりは、得点できる問題を落とさないように注意しましょう。
譲渡所得税や不動産取得税など、頻出の税目を優先的に学習しましょう。
5問免除の勉強方法
5問免除の科目は、登録講習を受けた人にとっては免除されますが、一般受験者は「住宅金融支援機構」「景品表示法」「統計」などから出題されるため、対策が必要です。
この分野は比較的簡単な問題が多いです。
宅建業者にお勤めの方で該当する方は、登録講習を受けると5問免除されますので、自分が該当かどうか気になる方は下の記事もチェックしてください。
統計は、1か月くらい前になるとyoutuberの方々が対策動画を出してくれますので、見逃さないようにしておきましょう。
宅建士試験分野別勉強時間の目安
それぞれの分野の勉強時間の目安は下の通りです。
分野 | 勉強時間 |
---|---|
権利関係 | 150時間 |
宅建業法 | 120時間 |
法令上の制限 | 80時間 |
税その他 | 10時間 |
5問免除 | 30時間 |
何時間必要かということが重要であるというよりは、全体の時間配分の割合が重要です。
例えば、法令上の制限を宅建業法より時間をかけて学習する必要はありません。
時間割合を意識しながら学習を進めていきましょう。
宅建士試験の効率的な勉強スケジュール
次にスケジュールの話をします。
独学で宅建の勉強を進めるには、スケジュール管理が非常に重要です。
効率の良さというよりは、必要最低限の勉強時間を確保しなければならないので、事前にスケジュールを立てることがとても重要になります。
宅建士試験合格に必要な時間は300~500時間と言われます。
初めての方は、どのようにスケジュールを立てればよいかわからないでしょうから、一緒にスケジュールを立てていきましょう。
宅建士試験はいつから勉強すれば間に合う?
では、宅建試験に向けて勉強を始めるべき時期はいつ頃が良いのでしょうか。
宅建試験は毎年10月に行われるため、試験の3~6か月前には本格的に勉強をスタートするのが理想的です。
そのため、4月や5月からスタートすれば、無理なく基礎を固められます。
一方、8月や9月からでも集中的に取り組めば間に合う場合もあるため、自分の生活リズムに合った開始時期を見極めましょう。
宅建士試験対策4月スタートでの1日の勉強時間は?
4月からスタートする場合は、1日当たり2時間の勉強で計画します。
2時間×5日×4週間×7か月=280時間
となり、およそ300時間に到達します。
前期 | 中期 | 後期 |
4~5月 | 6~8月 | 9~10月 |
基本テキストを見ながら 問題演習 | 問題演習で間違えたら テキストで確認 | 引き続き問題演習 模試や予想問題で実践力を確認 |
前期(4~5月):基本テキストを見ながら問題演習
前期(4~5月)のポイントを上げます。
- 基本テキストを見ながら問題演習
- 基本テキストを1周精読しない
- 章ごとに基本テキストを読んで問題演習を行う
まずは基本テキストを見ながら問題演習を行いましょう。
ここでの注意点は、テキストを1周精読しないことです。
章ごとに基本テキストを読んで、問題演習を行いましょう。
まずは章末の問題を用いてください。
アウトプットを心がけましょう!
アウトプットして間違えた数だけ、成績は上がります。
余裕がある方は、該当の章の過去問題集を用いて演習しましょう。
繰り返しになりますが、テキストを読むだけにならないように注意しましょう。
中期(6~8月):問題演習で間違えたら基本テキストで確認
中期(6~8月)のポイントをあげます。
- 分野別過去問題集で問題演習
- 間違えた部分は必ず基本テキストで確認
- 時間はかかるが、間違えた部分を基本テキストで確認することが最も学習効率がいい
中期では、分野別過去問題集で問題演習を行いましょう。
問題を難しく感じるようでしたら、初期で行ったように、まず基本テキストを1章読んで、該当の章の問題演習を行いましょう。
ここでのポイントは、間違えた部分があれば、分野別過去問題集の解説を読むだけでなく、基本テキストに戻って該当の部分に何が書かれているかを確認することです。
該当する部分を見つけたら、間違えたチェックと下線を引くといいでしょう。
勉強が進んでいくと、何度も同じ場所を間違えてチェックが2重3重になることが分かります。
頻出部分を覚えられていないことを認識できます。
その部分をしっかりと覚えていきましょう。
分野別過去問題集で間違えた部分を基本テキストで探す作業は、かなり時間がかかるのですが、知識の定着にはこのやり方が効率がいいです。
必ず間違えた部分を基礎テキストで確認しましょう。
後期(9~10月):分野別過去問題集と模試や予想問題で実践力を確認
後期のポイントは下の通りです。
- 分野別過去問題集3周を目指す
- 模試や予想問題で実践力を確認。
引き続き、分野別過去問題集で問題演習を行います。
最終的に3周することを目標にしましょう。
また、模試や予想問題で実力をチェックします。
模試で間違えた問題も、基本テキストで確認しましょう。
また、模試は2時間で解くことを意識しましょう。
本番と同じように13時から模試を解き始めることがおすすめです。
1時間で終わったとしても、2時間終わるまで見直しをすることが大切です。
さらに、模試を解く順番は、宅建業法から解き始めることがおすすめです。
特に、権利関係は、問題文も長く、正解を導くのに時間がかかる傾向があるため、最初に解かないことがおすすめです。
まとめ 【独学】宅建の分野別勉強法・攻略法!
宅建って何?
- 「宅建」は「宅地建物取引士資格」の略称
- 不動産取引に必要な知識を証明する国家資格
宅建士試験の形式・スケジュール
- 四肢択一のマークシート方式で全50問
- 申込:7月上旬~下旬、試験日:10月第3週日曜日、合格発表:11月下旬
宅建士試験の試験内容、出題範囲
- 権利関係:14問
- 宅建業法:20問
- 法令上の制限:8問
- 税・その他:3問
- 5問免除科目:5問
宅建士試験の効率的な分野別の勉強方法
- 宅建業法:満点を目指す
- 権利関係:重要分野を重点的に学習
- 法令上の制限:建築基準法以外を優先
- 税・その他:頻出の税目を優先的に学習
- 5問免除科目:簡単な問題が多く対策が必要
宅建士試験の効率的な学習の順番
- 宅建業法 → 法令上の制限 → 税・その他 → 権利関係
宅建士試験の効率的な勉強スケジュール
- 勉強開始は4月~5月が理想
- 300~500時間を目標にスケジュールを組む