こんにちは!ネコ編集長です!
みなさんは宅建士試験を受験しようか迷っていらっしゃるのではないでしょうか?
宅建士資格は、不動産業界で働く上で非常に重要な資格の一つで、人気国家資格です。
しかし、その一方で「やめとけ」といった否定的な意見も耳にします。
資格取得を考えている方にとって、この意見のギャップは悩ましいところでしょう。
そこで今回は、現役の宅建士であるネコ編集長が、宅建士資格が「やめとけ」と言われる理由と、それでも「おすすめ」とされる理由について徹底的に解説します。
このブログは
宅建士試験を受けようか迷われている方
宅建士の良い点悪い点が知りたい方
宅建士試験のコスパを知りたい方
におすすめです。
宅建士資格とは?
まず、宅建士(宅地建物取引士)とは、不動産の取引に関連する国家資格で、法律に基づいて業務を行うプロフェッショナルです。
不動産売買や賃貸契約の際に必要な重要事項の説明や契約書の確認といった業務は、宅建士の独占業務となっています。
そのため、不動産取引には欠かせない存在です。
宅建士資格を持っていることで不動産業界でのキャリアが広がり、給与アップや安定した職に就くための強力な武器となることが多いです。
しかしながら、資格を取ったからといって、すぐに効果を実感できるわけではありません。
ここからは、宅建士資格に対する「やめとけ」という声と、「おすすめ」とされる理由について、詳細に見ていきます。
宅建士資格はやめとけ?その理由を徹底解説
宅建士資格は、非常に人気の高い資格ですが、なぜ「やめとけ」という意見があるのでしょうか?
その理由を5つに分けて詳しく解説します。
取得に時間がかかる
宅建士資格を取得するには、少なくとも300~500時間の勉強が必要とされています。
これは、仕事をしながら勉強する場合には大きな負担となる時間です。
例えば、平日に毎日2時間ずつ勉強しても、5~6ヶ月かかる計算になります。
合格率が低い
また、資格試験の合格率は約15〜20%と、決して簡単ではありません。
合格するにはしっかりとした計画と、自己管理が求められます。
そのため、勉強に対するモチベーションを維持できない人には「やめとけ」という声が出てくるのです。
実際に資格が活かせる場面が限られている
宅建士資格を持っていれば不動産取引の重要な業務に携わることができますが、実際のところ、すべての業務で宅建士資格が必要とされるわけではありません。
不動産仲介の仕事は、独占業務以外もパソコン作業であったり、営業であったり、様々な要素から成り立っています。
また、営業職であっても、資格を持っているだけで成績が上がるわけではありません。
宅建士の資格があるからといって、顧客との契約がスムーズに進む保証はないため、営業力が伴わないと「資格を取ったのに役に立たない」と感じることもあります。
営業が厳しい
宅建士資格を活かせる不動産業界では、多くの場合営業職として働くことが多いです。
しかし、不動産営業は非常に厳しいノルマや目標を課されることが多いです。
当然、ノルマを達成できた時の達成感はあり、とても充実した日々が過ごせます。
一方、達成できない時は、自分の評価にも関わることもあるので、コミュニケーションが得意でない人にとってはハードルが高い仕事です。
こうした環境がストレスとなり、「やめとけ」と思う理由になっています。
不動産業界は体力勝負
宅建士として不動産業界で働く場合、特に営業職では、労働時間が長く、体力勝負となるケースが多いです。
週末や祝日が仕事であることが普通で、特に繁忙期(2〜3月の引っ越しシーズンなど)には残業が増えることが一般的です。
残業が増えればその分報酬は増えますが、体力的には大変な側面があります。
繁忙期は、体力的な負担が大きく、家庭やプライベートとのバランスを取ることが難しいため、この点も「やめとけ」と言われる理由の一つです。
それでも宅建士資格が「おすすめ」される理由
一方で、宅建士資格が「おすすめ」とされる理由も多くあります。
実際に宅建士資格を取得し、活躍している人々の声を聞くと、そのメリットは明確です。
ここでは、宅建士資格が評価される理由を4つに分けて解説します。
キャリアの布石になる
宅建試験に合格した実績は、不動産業界に限らず一般社会である程度評価されます。
例えば、当然不動産会社で評価されますし、就職面接などで有利に働くことがあります。
資格取得に対して報奨金が出る会社もたくさんありますし、宅建手当で毎月1万円~3万円給料が増える場合も多いです。
資格を持っているだけで、必ずしも就職が有利になるわけではありませんが、就職面接等においては自分で目標を設定してクリアすることができる人間であるとアピールできます。
また、不動産系ではない会社に就職する場合も、宅建資格があれば一定程度頑張る素養があると認めてくれるところが多いようです。
令和では、宅建士試験の知識そのものよりも、努力する素養があるということが評価されます。
宅建士設置義務のため安定した仕事が見込める
宅地建物取引業者は宅建士の設置義務があり、資格保有者が必要です。
具体的には、【「事務所」に設置すべき成年の専任の宅地建物取引士の最低設置人数は、事務所の「業務に従事する者」(以下「従事者」という)の数の5分の1以上である。】という規定があります。
おおまかいいえば、宅建士事務所は5人に1人以上宅建士がいなくてはなりません。
そのため、一定数は宅建士が必ず必要になります。
また、宅建士は不動産取引における独占業務があります。
具体的には、重要事項の説明や契約書への記名・押印といった業務は、宅建士資格を持っていないと行うことができません。
このため、不動産会社は必ず宅建士を一定人数雇用する必要があり、特に大手の不動産会社では、資格を持っている社員の価値が高く評価されます。
資格を持っているだけで重宝されるため、安定した仕事が見込めるのは大きなメリットです。
不動産取引は安定して需要がある
不動産取引は、経済の変動や技術革新によってなくなることがない業務です。
住宅の売買や賃貸は「衣食住」の「住」という生活の基盤に関わるものであり、常に一定の需要があります。
特に、日本の少子高齢化や都市部の住宅需要は、今後も安定して続くと予想されています。
例えば、2020年に世界的に影響を及ぼしたコロナショックでも、不動産取引は比較的安定していました。
住む場所は誰にとっても必要であり、その需要が途切れることは考えにくいです。
AIが登場してきても、不動産取引がなくなるわけではありません。
そのため、宅建士資格を持っていれば、仕事に困ることは少ないと言えるでしょう。
独立できる
不動産業界での経験と宅建士資格があれば、長期的に活躍でき、独立することも可能性です。
将来独立したいと考えていらっしゃる方は、宅建士資格は悪くない選択です。
また不動産売買は、一件の取引金額が大きく手数料も高額となるため、大きな収入が見込めることも魅力の一つです。
資格を取得することで、スキルを活かして専門性を高め、より高いキャリアを築くことが可能です。
宅建士資格を取得すべきか?最終的な判断材料
ここまで、「やめとけ」と言われる理由と、「おすすめ」とされる理由を比較してきました。
最終的に宅建士資格を取得すべきかどうかは、以下のポイントを考慮して決めると良いでしょう。
勉強に対する覚悟があるか?
宅建士資格を取得するためには、かなりの勉強時間と計画的な準備が必要です。
働きながらの勉強や、家事や育児と並行しての勉強は簡単ではありません。
それでも資格を取得したいという強い意志があるか、自己管理をしっかりできるかが成功の鍵となります。
勉強時間の確保については別のブログでも解説していますので、そちらもご覧ください
また、短期間で合格を目指すコツについて別ブログでご紹介していますので、そちらも参考にしてください。
自分のキャリアビジョンに合っているか?
宅建士資格は、不動産業界やそれに関連する職業でのキャリアアップには非常に有効な資格です。
女性にはパートという選択肢もあります。
男性は定年退職後も宅建士として一定の需要が見込めるでしょう。
不動産業界が自分の目指すキャリアに合っているかを考えることが重要です。
まとめ:宅建士資格はやめとけ?それともおすすめ?令和のリアルを徹底解説!
宅建士資格は、取得する価値がある資格である一方で、その取得には努力と覚悟が必要です。
「やめとけ」と言われる理由もしっかり理解し、自分のキャリアに合った資格かどうかを見極めることが大切です。
不動産業界での安定したキャリアを目指す方や、長期的に活躍できるスキルを手に入れたい方には、宅建士資格は非常におすすめです。
自分の目指す未来像を明確にし、それに向かって努力を惜しまない覚悟があれば、宅建士資格は大きな武器になるでしょう。